2008年11月08日

沖田国賠事件:最高裁が痴漢認定を破棄 by 東京新聞

沖田国賠訴訟の最高裁の判断が出ました。痴漢行為を認定し請求を退けた一、二審判決を破棄、審理を東京高裁に差し戻しました。非常に不十分だと思いますが、刑事事件で無罪だった人を賠償請求事件で「有罪」にしてしまうという恐ろしい事態はおそらく避けられそうです。下記の東京新聞の記事では分かりにくいのですが、事件の真相は
「1999年9月、帰宅途中、JR中央線の車内で携帯電話を使用中の若い女性に「携帯を止めなさい」と注意しました。女性は「わかったわよ」と言い放って携帯を切りました。事実はたったこれだけのことなのに、約10分後私が国立駅を下車し南口のロータリーを自宅に向かって歩いていたところ、「私に痴漢された」という女性のウソを鵜呑みにした警察官によって「痴漢の現行犯」だとして逮捕されました。私は検察官によって勾留を請求され、21日間も身柄を拘束され、手錠、腰縄という人生最大の屈辱を受け、「自白」を強要される続ける、社会的信用をきずつけられるなど、大変な損害を被りました。事件は不起訴をかちとって終結しましたが、受けた損害は誰からも償われず、謝罪も未だに一切ないのです。」
沖田さんのサイト

というもので、そもそも、痴漢行為自体がなかったのです。電車内で痴漢と指摘されたわけでもなく、改札を出てしばらく経ってから路上で警察官に呼び止められて無理やり連れて行かれているんです。よく「車内では両手を上げてたらいいよ」とか「痴漢と間違われたら女性や駅員に名刺を渡して去るといいよ」なんて言われていますが、そういうわけにはいきません。だって、何事もなく改札を出てからも「現行犯逮捕」されちゃうのよ?だいたい、両手を上げていたことを誰が証明してくれます?ホームで名刺渡したり身分証明書を提示したらその場を離れられると思います?まったく無駄とは言えませんが、ヌルい!生ヌル過ぎる発想です。
それに、最高裁はすべてを女性の責任にしているんです。沖田さんの賠償請求のうち、国と都に対する部分は既に棄却しているんです。そりゃあ、ウソついた女性の責任は問われなければなりませんが、そもそも鉄道会社やら警察やら検察やら裁判所やらマスコミが痴漢冤罪を生み出していることが問題ではありませんか?痴漢という卑劣な犯罪をなくすことにはつながりません。痴漢の被害にあった女性が泣き寝入りすることになるではありませんか?「女性があなたを犯人と言ったから、あなたが犯人です」という考えは女性にすべての責任を押し付ける恐ろしい考え方ではないですかね?数年前、冤罪が確定した事件で、未成年女性の名前や学校や住所が掲示板に出回るということがありましたよね。というか、今でも検索すれば見れます。本物の悪党はすっとぼけてのうのうと暮らしているのに。痴漢被害にあった女性が「もしかしたら、別の人が犯人かも?」とか駅員や警察や検察官に言えるハズないです。怖いのよ、アノ人たち。そんなことができるなら冤罪事件など起こらないよー。

東京新聞:痴漢認定を破棄 不起訴の男性最高裁判決『審理尽くしてない』
 
JR中央線の電車内で痴漢をしたとして逮捕され、不起訴となった東京都国立市の元会社員沖田光男さん(66)が「携帯電話での通話を注意したら、腹いせにでっち上げられた」と、被害を訴えた女性らに損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第二小法廷(津野修裁判長=退官、今井功裁判官代読)は七日、「審理が尽くされていない」として、痴漢行為を認定し請求を退けた一、二審判決を破棄、審理を東京高裁に差し戻した。
 判決は、女性が被害を受けていたとされる間、携帯電話で会話していた知人男性が、女性が痴漢行為を受けているような発言は聞かなかったと検察官に供述した点に言及。
 二審が目撃証人に準ずる唯一の人物に証人尋問をしなかったことを挙げ、「男性の供述と合う沖田さんの供述の信用性を否定し、整合しない女性の供述の信用性を肯定して痴漢行為を認定したのは明らかな法令違反」とした。
 二審判決によると、沖田さんは一九九九年九月二日夜、JR中央線の電車内で、当時二十代の女性の身体に下半身を押しつけたとして東京都迷惑防止条例違反の現行犯で逮捕された。東京地検八王子支部は、沖田さんを同月二十二日まで拘置した後、嫌疑不十分で不起訴処分とした。
 一審の東京地裁八王子支部判決は、女性の証言の信用性を認め、痴漢行為を認定。刑事事件の不起訴とは反対の結論を出した。二審の東京高裁は、沖田さん側が求めた男性の証人申請を却下して一審判決を追認した。
無実証明へ『あと一歩』
 「あと一歩のところ。頑張りたい」。最高裁判決後、東京・霞が関の司法記者クラブで会見した沖田光男さんは、審理が高裁に差し戻されたことに晴れやかな表情を見せた。
 判決直前まで不安はぬぐえなかった。被害を訴えた女性は九月の弁論で「痴漢をしたのはこの人で間違いありません」と主張したからだ。「女性に有利な判決を下すのではないか」と危惧(きぐ)した。
 六年半前の提訴時から、実名での取材に応じたのは、無実が証明されると信じていたからだった。しかし、それは沖田さん夫妻を苦しめることになった。
 傍聴を続けた妻は周囲の好奇の視線に耐えた。沖田さんは顔見知りの女児から面と向かって「痴漢をした人」と言われた。自宅で夫妻はやり場のない思いをぶつけ合い、離婚の危機にまで発展した。
 心の支えになったのは痴漢冤罪(えんざい)を扱った映画「それでもボクはやってない」(周防正行監督)。自分の苦境を多くの人に伝えてくれているように感じた。
 「もう一歩、踏み込んだ判決をという期待があった」。沖田さんは、自らの勝訴を確信している。


soldier009 at 12:02 │Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ! それでもボクはやってない  | 市民メディア

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